新学年になると、「今年こそは頑張ろう」とやる気が高まるお子さまは多くいます。しかし、実際にはそのやる気が長く続かないケースがほとんどです。最初は順調に見えても、数週間後にはペースが落ち、気づけば元に戻ってしまう。この繰り返しを経験しているご家庭も多いのではないでしょうか。
なぜこのようなことが起こるのでしょうか。その理由は、「やる気」というもの自体が不安定だからです。やる気は感情であり、その日の気分や体調、学校の出来事などに大きく左右されます。つまり、やる気に頼って勉強するということは、日によって勉強量や質が大きく変わる状態を自ら作ってしまっているということです。
この状態では、学習が安定せず、結果として成績にもつながりにくくなります。特にテスト前になると、「やる気があるときにやる」習慣では対応しきれず、一気に崩れてしまうケースが多く見られます。
一方で、安定して成果を出しているお子さまには共通点があります。それは「やる気に頼らない」ということです。決まった時間に机に向かう、やる内容をあらかじめ決めておく、定期的にテストで確認する。このように、勉強を“仕組み”として回しているのです。
重要なのは、「やる気があるからやる」のではなく、「やると決めているからやる」という状態をつくることです。やる気は後からついてくるものであり、最初から期待するものではありません。
新学年のスタートは、この「仕組み」を作る絶好のタイミングです。やる気に頼る勉強から一歩抜け出し、継続できる学習の形を整えることが、1年後の大きな差につながります。
このコラムのポイント
- やる気は感情なので、日によって大きく変わる
- やる気頼みの勉強は、学習量と質が安定しにくい
- 成果を出すには、「気分」ではなく「仕組み」が必要
- 新学年は、学習習慣を整える最適なタイミング
