宿題の目的をちゃんと考えたことはありますか?そうです。今日習ったことを繰り返し練習して覚えるためです。
その目的に沿って宿題の方法を考えると、授業日に1回教科書やノートを確認しながら範囲のワークを解いて、3日後、1週間後に実践形式で2回目、3回目を解いて、難しい内容は時間をかけて定着させていく。必要があれば都度単語練習や漢字練習、一問一答で語句の暗記をしていく。これが正しい宿題の仕方ですが…。
実際のところ学校の宿題というシステムはそうにはなっていないようで、1回宿題をやったことを確認できれば、「関心・意欲・態度」という項目にポイントがついて、内申点というものがよくなっていくという仕組みになっているように感じます。残りの加点は期末テストでといったところでしょうか。ですから、多くの子供たちはとりあえず1回頑張って提出します。ポイントが付きます。やったー。それで宿題という名の毎日の学習が終わります。定期テストの直前まで覚える勉強は後回しです。
これが勉強に悩む多くのお子様がしている勉強の実態です。この勉強を小・中学校の9年間やり続けた結果は見えてますよね。毎日1回で覚えられる内容しか頭に残っておらず、難しいことを考えるための知識もなければその体力もありません。また、知識のアプトプットの訓練も習慣化していないので、当然定期テスト前の勉強は捗りません。
いくら大量に宿題を出しても、やることが目的の勉強ではあまり効果はありません。知識を覚えて使いこなせるようになるまでが勉強、この習慣を身につけていくことが重要です。